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プロフィール
岩崎綾之
つくば市茎崎在住の社会人。普段の仕事は地元での工場勤務。請負社員やってます。副業としてノベルゲームの原稿書きのアルバイトもやっているけれど、小説形式のRPGというマイナーなジャンルなので知名度はイマイチ。仕事休みの日は映画を観に行ったりカラオケに行ったりすることが多かったけれど、2007年秋から地元の在日難民支援NPOの活動に関わるようになり、今ではそっちの会報の原稿を書いたりすることもあり。2008年10月よりどういうわけか劇団バリリー座に参加し、人手不足から役者を務める羽目に。それがこのブログを立ち上げたそもそものきっかけ。

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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2009年12月26日

職業訓練日記7:職場の教養

うわ気がついたらもう12月じゃん! もう年末じゃん!
ずっと更新サボってたらあっという間じゃないか。

とりあえず、日記つけないでいた間に起きたことを、思い出しながらぼちぼち再開つと。

んで。1ヶ月も前のネタでアレだけど。

去る11月19日、この日は俺が教室の日直の日だった。
俺の通う職業訓練校では、生徒が順繰りでその日その日の日直を勤めることになっているのだ。
で、日直の朝のお仕事に、『職場の教養』を読んでその感想を皆の前で述べるというのがある。
『職場の教養』、これは社団法人・倫理研究所というご大層な名前んトコが発行してるパンフだ。
ほら、会社の朝礼なんかで職場の班長さんとか偉い人とかが、皆の前でミーティングする時に使うタネ本があるじゃない? この言葉を知っておけばタメになるとか、この言葉を心に抱いて今日一日頑張ろうとか、そういう道徳的なお話が色々と書いてあるヤツ。
で、俺が当たった11月19日、その日の日付のページを繰ってみると、載っていたのがこんな話。

会社のゴルフか何かで初心者のプレイヤーを偉そうな上役とかがぐるりと取り囲んで、
「もっと脇を締めて」
とか、
「ボールから目を離すな」
とか、
「肩の力を抜いて」
とか、アドバイスを押し付けているという、よくあるシーンだ。
でもアドバイスされる初心者が乗り気じゃないもんだから、とうとう教えていた偉い人が嫌になって、
「もう勝手にしろ」
と投げ出してしまったという。

 教訓:相手の状況を考慮しましょう

‥‥と、パンフレットに載ってるこのお話を皆の前で声出して読むんだけど。教室の黒板の前に立つと何だか舞台に立っているような気になってくる。役者の血がむらむらと騒ぎ出して、時間が来る前にリハーサル1回。チャイムが鳴ると同時に俺は気合いを込めて、芝居っ気たっぷりに読んでやった。水戸芸館の稽古場で鍛えた声だから教室の後ろまではっきり届く。
「‥‥というわけで、周りをぐるりと取り囲まれてああだこうだ指図されたら、やっぱりビビリますよね~」と、コメントを述べるとみんな笑ってくれて、最後は盛大な拍手。やったぜ、ウケたぞ。
そこへ今日の授業の先生がやって来た。
「あれ? 何だか拍手が聞こえたけど、何かやってたの?」
「はい。『職場の教養』を読んでました」
「え!? 『職場の教養』? やっだー!! ここでもやってたんだ!!」
 は?
「さっき職員室でもやってたんだけどさー。あたし、これ大っ嫌い!!」
 あ、あの~。
「どうしてこんなのやるんだろうねっ!!」
 ‥‥‥‥あ~、教室は大爆笑だったよ。でも、これじゃ俺の立場が。
 つーか、生徒が社会人ばかりだからって、そんなに本音をしゃべっちゃっていいの、先生?  

Posted by 岩崎綾之 at 16:49Comments(0)職業訓練

2009年11月17日

職業訓練日記6:「ガイコツがいる~!」

久々の職業訓練日記。
日記に書くのに長いブランクがあったけど、職業訓練校にはきちんと通ってますよ。
実習は毎週のようにあって、車椅子の解除訓練では実際に車椅子に乗って野外で動かしてみたり。
今日、11月17日は天気が良ければ、野外でアイマスクをつけて視覚障害者の介助訓練をやる予定だったんだけど。
生憎の雨で予定を変更。実習室でおむつ交換の訓練になった。
備え付けのベッドを使い、訓練生は順番に介護する役と介護される役をやる。
介護される役をやる時は、実際におむつをつけるんだ。
俺が介護される役の番になった時、ちょうど休み時間になった。
「じゃあ、このままベッドで寝てます」
俺はそのまま、おむつをつけたままベッドで休憩。
気分はもう、寝たきり老人。
いや~、学校じゃ認知症の介護とか麻痺の介護とか色々な事例を勉強するもんで、ついつい自分の老後のことまで心配になっちまう。あとン十年もすれば、もしかしたら、もしかしたら俺も‥‥なぁ。
もしも俺が認知症になったら、相当にうるさく騒ぎそうだ。
「ここどこ~!?」とかぶつぶつ呟いてあっち行ったりこっち行ったり。食堂のテーブルを舞台と間違えて乗っかって、「おかあさ~ん!!」とか「オミソド~!」とか訳のわかんないこと叫んだり。
見えるのはほとんど天井。視線を周りのほうにずらしていくと、ケースに入った骨格標本が見える。
いつもは何気なく見ている骨格標本のガイコツが、寝たきり状態の視線だと、やけに不気味に見える。
そういえば、寝たきり老人が幻覚に悩まされ、いないはずのお化けとか幽霊とか見えるというケースをよく聞くけど‥‥その気持ち、分かる気もするなぁ。
寝たきりで、体を動かせなくて、夜なんか周りに誰もいないと‥‥恐くなるぞ~。
なんて、寝たきりの気分に浸っていると、休憩してきたみんなが戻ってきた。
「ご気分はどうですか?」
って聞かれたから、俺は骨格標本のガイコツを指差して、震える声で、
「そこにガイコツがいる~!」
笑われた。
「もう! ボケが入っちゃって!」
「演劇部だけに演技がうまいよ」
とか何とか言われて。
あ、でも俺が片麻痺介助訓練で介助される役をやると、リアルすぎて介助がやりずらいそうだ。
しっかり体の片側だけ脱力させるから、ぐにゃぐにゃした手や足をすごく支えずらいんだとか。
だけど指導の先生によると、実際に施設に入っている人にはそういうケースも少なくないんだとか。
「では、オムツ交換しますね~」
あ、念のために書いておくけど、オムツの下にはジャージはいてます。俺の班、俺以外は全員女性。介護役の女性の手が俺の腕に触った。ひんやりしてる。
「手、冷たくてごめんなさいね。でも、暖かい」
周りで見てるみんなも面白がって触ってくる。
「ほんと、暖かいわ」
思わず俺はジジイの声で言ってやった。
「おまえら、わしを何だと思っとるんじゃ~! わしは湯タンポじゃないんだぞ~!」
また笑われて、こう言われた。
「口では怒っていても心で嬉しがっている人もいるからね」
いいのかな~。俺、こんなことやってて。  

Posted by 岩崎綾之 at 20:38Comments(0)職業訓練

2009年10月25日

《転載10/4》職業訓練日記5:「あんた、バカぁ!?」

 10月1日の日記の続き。
 いい加減、マジメな話を書くのにも飽きたんで。

 パソコンの授業で最初に教わったのが、どうやってパソコンの電源を入れるか。そりゃ、初めてパソコンに触るような人だっているんだから、ここから教えるのが当たり前か。
 次がインターネットの使い方で、最初に開いたのがYahoo!のホームページ。
「それでは検索の欄にハローワークと入力してください。これからハローワークでの仕事の探し方を教えます」
 うわぁお!! なんて実用的な授業なんだ!! でも俺、ハローワークのホームページで仕事探したことなんてじぇんじぇんねぇ! 日頃、ネット中毒っていうくらいにネットに入り浸ってるくせに。あ、でも、やってみると便利だな。介護のお仕事、色んなのが見つかる。
「では次に、派遣の仕事を探してみましょう。セコムで検索をかけてください」
「派遣ネットワークというのもありますので、そちらも探してみましょう」
 ほんっとに実用的な授業だな~。
「次にタイピングサイトを開いてみましょう。“寿司打”で検索かけてください」
 え? これってゲームじゃん? 画面には回天寿司のグラフィックが出てきて、ローマ字で早く正確にタイピングすれば、食べた寿司の数として点数が入るというゲームだ。まあ、タイピングの初心者もいるからね~。とりあえず俺は寿司打のサイトでまず3千円コース、次に5千円コース。そのうちゲームにも飽きてきたんで、元気寿司とかのサイトを勝手に開いて、本物の寿司のメニューに見入っていた。

 で、ゲームを楽しんだ後は。
「Yahoo!にはオークションというのもありまして」
 あれ? 何か話が横道それてない?
「ではオークションを開いてみましょう。いらなくなったゲームやCDをここで売ることが出来ます。モノによっては思わぬ値段がついたりします。私がオークションに出した中古CDの中にも、1枚5千円の値段がついたものもありました」
 そーかそーか、お金に困った時にはこういうのを利用すればいいのか。なんて失業者に優しい授業なんだぁ~!
「それでは時間もありますから、しばらくオークションで遊んでみてください」
 え? いいの? ま、これも授業だからね~。
 とりあえず俺はアニメ関係のオークションで検索かけて、たまたまエヴァ関係のグッズが目についたんで、“綾波レイ”で検索かけたら出るわ出るわ、眼帯に包帯の綾波レイ、水着姿の綾波レイ、メイド服の綾波レイ、値段が1万円とかついていたり。これじゃネットカフェに入り浸ってるのとあんまり変わらんぞ。

 さてお次は“アスカ・ラングレー”で検索かけてみっか。出た~っ!! 赤のプラグスーツの彼女とか色々。あ、画面のアスカ・ラングレーが明朝体のセリフで何か言ってるぞ。

「あんた、バカぁ!?」

 あははは、そうかもね~。

「インターネットでは画像も検索できます。これをやってみましょう」
 画像検索ねぇ、なぜかこれは今までやったことがねぇなぁ。で、何を検索しよう? さすがに“ジョック・スタージェス”とか“会田誠”とかで検索かけるのはヤバそうだから、無難なところで“浜崎あゆみ”で画像検索。出たぞ出たぞ出たぞ、あゆの画像がこんなにたくさん。これってクセになるな。ネットで時間つぶすネタがまた増えた。もしかしてヤバいこと覚えちゃった?

「それでは画像を保存してみてください。トップ画面の壁紙を、その画像に変えてみてください」
 俺にとっては何てことない、いつも当たり前にやってることだ。しばらく壁紙をあゆのCDジャケットとか、あゆのアップとか、あゆのデコラファッションとかに変えて遊ぶ。
「では壁紙を元に戻して‥‥あれ、元に戻りませんね」
 これ学校のパソコンだから、トップ画面にプロテクトかかっていて、壁紙変更の操作ができねぇじゃん? 頼むよ先生~っ。でもウィンドウズの隠しファイル開いて、そこから壁紙にアクセスして操作したら、簡単に元に戻ったよ。その後、俺はあゆの画像をファイルに溜め込み続け、20枚くらい溜め込んだら、隣で悪戦苦闘してるおばさんに声かけられた。え、壁紙が元に戻らない? それはこうやってこうやって‥‥って、俺が元に戻してみせたら、「神業ですね」と感心されてしまった。

 さて、あゆ画像の次は‥‥。“水戸芸術館”で画像検索かけてみよか。‥‥あ、出た出た。水戸アートタワーとか、過去の公演のポスターとか。『北京の幽霊』なんてのもあるな。

 ふといたずら心を起こして、『北京の幽霊』で幽霊役やった“あの人”の名前で画像検索かけてみたら‥‥。うわぁ!! で、出たぁ~!! 画像検索のトップで顔写真が出たぞぉ!! おまけに演学で見知った顔までぞろぞろとヒット。すげぇ、こんな写真までネットアップされてたのかぁ~!!

 バリリー座の座長はどうだろ? 名前で画像検索してみたけど‥‥なぁ~んだ、ぜんぜん出ないでやんの。ブログとかには顔写真とか、色々載せてんのになぁ。

「ではそろそろ終わりの時間ですから、画像をゴミ箱に捨てましょう」
 あ~! 先生、そりゃあんまりだぁ~!! せっかく溜め込んだ俺のあゆ画像が~!! ゴミ箱に捨てるなんて嫌だぁ~!!

 ‥‥とまあ、職業訓練校での最初の授業はこんな感じで過ぎていきました。いいのか、授業に1日出れば国の失業対策で700円の手当てが付くんだぞ。いいのか、こんなんで手当てもらっちゃって。

 あ、念のために書いておくけど、今日は初日だったからこんな風に過ごせたんだぞ。次回からはワードとエクセルの授業だからマジメにやるぞ。うんマジメにやるぞ。  

Posted by 岩崎綾之 at 16:03Comments(0)職業訓練

2009年10月25日

《転載10/4》職業訓練日記4:初めての授業

 10月1日、職業訓練校の初めての授業。

 選抜の適正テストと入学式は荒川沖駅に近い本校だったが、これからの授業は国からの委託を受けた専門学校で行われることになる。土浦の駅から少し歩いた場所にある学校で、霞ヶ浦に注ぐ川の辺りに建っている。

 事前に学校側から、新型インフルエンザ予防のため授業はマスク着用だという連絡があったのだが、めんどくさがりの俺は例のごとくマスクの用意なんかしないで行ったら、学校じゃみんなマスクだらけ。俺だけ病原菌扱いされるのも何だから、学校の事務室で20円のマスク買って着用。「次回から自分で用意してください」と注意されたけど。それで今日の授業は訓練生全員、食事休憩以外はみんなマスク着用で、俺としては妙な雰囲気だった。インフル、そんなに流行ってんの?

 この日、授業が始まる前に真っ先に行ったのは教科書の購入。1万1700円払って、介護の教科書4冊とパソコンの教科書4冊を買った。介護の教科書は4冊が箱入りになっていて、これがけっこう重たい。パソコンの教科書はワードとエクセルの教本が各2冊。

 それで訓練生みんなしてぞろぞろと教室に入ったが、教室で授業受けるなんて何十年ぶりだ? 授業が始まる前の、起立・礼・着席、これやるのもほんとに何十年ぶりだぞ。
 
 授業の最初に先生から説明があったけど、この授業の目的であるホームヘルパー2級の資格取得には、介護の授業を合計で最低130時間取得しなければならないという条件が課されている。授業も「介護概論」「ホームヘルパーの職業倫理」「障害・疾病の理解」といったようにさまざまな項目があり、それぞれ毎に3時間から4時間、項目によっては8時間の授業を最低でも受けなければならない。ただし実際の授業時間は200時間とかなり余裕をもってカリキュラムが組まれている。

 生憎と10月1日は介護の授業がく、終日パソコンの授業が行われる日だった。それで最初のミーティングが終わった後、みんなでパソコンルームに移動して、それぞれ1台のパソコンの前に座って授業が始まった。初日ということで最初は皆の自己紹介。話を聞いてみると、不況で解雇されたとか働いていた店が閉店になったとか、そういう話が多い。ハローワークの紹介で来た人が大部分なんだから、当たり前か。派遣で働いていましたという人も何人かいた。  

Posted by 岩崎綾之 at 16:01Comments(0)職業訓練

2009年10月25日

《転載10/3》職業訓練日記3:入学式

 10月1日、職業訓練校の本校にて入学式が開かれた。俺の入学した介護サービス&パソコン科をはじめ、医療事務科、服飾科、造園科などとの合同入学式。先の説明会では先生から、「入学式だからスーツを着用するようお願いします」と要望があったけど、俺はわざわざスーツを着るのもめんどいし、あんな知能テストもどきで入学パスしたようなたいした中味もないヤツがスーツ着て入学式に出るのもいただけないし、とかごちゃごちゃ考えて結局、キャノン化成で非正規労働者やってた時のポロシャツとズボンという恰好で入学式に出た。そしたら周りはスーツだらけ。ありゃ~浮いちゃったよ~。

 入学式の後、各科ごとに別れてオリエンテーション。この時に次の書類を学校に提出した。

 公共職業訓練等 受講届・通所届
 公共職業訓練等 受講証明書
 住居から学校までの地図のコピー
 雇用保険受給資格者証のコピー
 健康診断書
 職業訓練生総合保険申込書のコピー
 就職希望者調査書

 またしても書類だらけ。

 で、その日のうちにハローワークへ行ってくださいと指示がある。ただし、

「昼間はハローワークが混んでいるので、午後3時過ぎに来て欲しいということでした」

 だってさ。

 その後、俺は午後の4時過ぎぐらいの時間にハローワークへ行って、指示された通りに職業訓練受講指示書というのをもらってきた。これは最初の授業の日、学校に提出だ。10月からは学校を通じて失業日の認定がなされるので、ひとまず本日10月1日が最後の認定日となる。  

Posted by 岩崎綾之 at 16:00Comments(0)職業訓練

2009年10月25日

《転載10/3》職業訓練日記2:入学説明会

 9月29日、土浦市内にある県立の職業訓練校で、入学説明会が行われた。この説明会、同じ日に選抜試験のあった医療事務科と、俺の合格した介護サービス&パソコン科の合同で行われた。話によると応募者は2つの科を合わせて170名。うち合格したのは50名ということだった。3倍強の競争率か。

 しかし提出する書類がまたずいぶんと多い。

 誓約書
 訓練生指導要録
 委任状

 29日の提出分だけでこの3種類。このうち誓約書っていうのは、「まじめに職業訓練に励みます」という意思を文書にして提出するもの。訓練生指導要録は、訓練生の氏名・住所・生年月日・学歴・職歴などの個人情報についての記録。委任状というのは、訓練終了までの3ヶ月間、関係書類をハローワークに提出することを訓練校に委任するという、そのことを示す書類。その書類は以下の通り。

 雇用保険受給資格者証
 公共職業訓練等受講届
 通所届
 公共職業訓練等受講証明書
 失業認定申告書
 就業手当支給申請書
 傷病手当支給申請書
 その他、これらの書類に係る添付資料。

 もう書類だらけ。  

Posted by 岩崎綾之 at 15:59Comments(0)職業訓練

2009年10月25日

《転載10/2》職業訓練日記1:合格通知キタ────ッ!!

 9月26日の昼、つくばクレオ前でアジテーションやりに出かける少し前に、職業訓練校から手紙が届いた。中には通知書。

 あなたの入学を承認します。
        承認しません。

 紙切れ1枚にこんな感じで文章が書いてあって、「承認しません」の部分に線を引っ張って消してある。合格者と不合格者とで兼用の書式なんだろう。
 つまり、俺は合格したってことだ。でも、そっけない。結局、あの知能テストもどきで80名の応募者を篩い分けして、俺は定員30人の中に残ったってことなんだよな。このやり方、どうにも引っかかるものがあって、素直に喜べない。ともあれ合格は合格だ。つまり俺は、応募した80名の失業者のうち誰か1人を蹴落として、合格者30名の中に割り込んだってことだ。文句をつけるような立場じゃない。

 それで通知書と一緒に同封されていたのが、健康診断を受けるようにとのお知らせ文と、健康診断書。病院で健康診断受けて、入学式の10月1日に診断書持ってこいだって? ずいぶん急がせてくれるな。  

Posted by 岩崎綾之 at 15:57Comments(0)職業訓練

2009年10月25日

《転載9/25》職業訓練日記0:初めての職業訓練校

茨城県立土浦産業技術専門学院、この学校は荒川沖駅からバスで10分ほどの、つくば東大通りに面した場所にある。

私の住むアパートからは自転車で45分ほどの距離だが、24日、その学校に行ってきた。先週、この学校で開かれる【介護サービス&パソコン科】の生徒募集に応募し、願書をハローワーク土浦に提出。そして昨日24日は適正検査が行われる日だったのだ。

定員は30名だが、試験会場に張り出された座席番号の名簿を見たら、80名の名前が並んでいた。つまり約2.7倍の応募があったということだ。しかしどういうわけか数名の欠席者がいたから、実質は2.5倍ほどだろうが、それにしても高い倍率だ。

試験会場を見渡してみると、女性の姿がとても目立つ。後で名簿をチェックして数えてみたら80名のうち48名が女性の名前だった。この日は【医療事務科】のテストもあって、200名入る教室は黒板に向かって左半分が【介護~科】の80名、右半分が【医療事務科】の73名が着座していたのだが、【医療事務科】はさらに女性が多い。

それにしても、こんな学校の建物に足を踏み入れるなんて何年ぶり、いや何十年ぶりだ? 私の席は最後列から7番目。教室の後ろ寄りの場所だから、受験生の背中ばかりが見えるのだが、みんなとても若々しい雰囲気を放っているようで。‥‥果たして2.7倍の高倍率を勝ち残れるのか? と、早くも心配になった。

席につくと、目の前に調査票が置いてある。離職の理由とか、授業を欠席する予定があるかとか、健康状態がどうかとか尋ねている。こんなんでふるい落としにかけるつもりか? という疑念が浮かんだんで、健康状態には多少怪しいところもあったけど、とりあえず『問題なし』とチェックを入れておいた。だって、日常生活や仕事に支障きたすような健康障害なんか抱えてないし。

テストの開始は午前10時からの予定だったが、事前に説明の時間があったので、テスト自体は10時10分頃からスタートした。

「指示があるまでは問題に手を触れないでください」

と、最初に注意がある。

テストの冊子の表紙には『厚生労働省編職業適性試験』とご大層なタイトルがついているけれど、内容は昔、小学校でやった知能テストみたいな感じだ。

・次の図の中から同じ図形を探しなさい
・次の展開図で示される図形を組み立てたらどんな形になりますか?
・次の計算の答を出してください
・次の文章の空欄に入る言葉を選んでください

などなど。設問は全部で11種類だが、このうち実際に解くいて回答するのは9種類だけだった。試験の時間は1時間。ただし本質問と本回答の前には必ず練習の質問と回答が設けてあり、試験官による説明の時間も入れると、本試験に要する時間は30分くらいのものだろう。問題数は1種類につき20~40。これを3分かそこらの間に回答しなければならないわけだ。1つ1つの問題、最初は簡単だけれど、順番を追っていくうちにややこしい問題になっていく。ゆっくり考えているとすぐに時間切れになるから、思考力に加えてスピードがモノをいう。最初の方の設問で私はまごついて時間をロスしたから、次からは反射的に考えとにかく鉛筆を握る手を素早く手を動かして、素早く回答欄を埋めるようにした。

回答率は図形関係が60%、計算関係が70%、文章関係が80%、といったところかな? じっくり考えれば解ける問題ばっかりなんだけどね。

さて、1時間経ってテストが終わり、受験生がぞろぞろと席を発っていく。その顔をよく観ると‥‥。

な~んだ、おじさんおばさんばかりじゃないかぁ~!
若くて30代、40~50代の人が一番多そうで、見るからに年くってるおじさんもいる。

試験の最初、まるで溌剌として体力有り余ってる若い人たちと競ってるような雰囲気になって、こりゃヤバイかも!? とか思ってたけど、元気度じゃ私の方が上っぽいような。こりゃ案外、楽勝だったのか?

まあいい、結果を待とう。合格発表の発送は25日。来週の月曜までには分かるだろう。

しかし納得いかないのは、受験者の1人1人に対する面接がなかったことだ。扶養家族がいるかとか、経済的に困窮してるとか、そういった受験者の個人的事情には考慮なしか? 結局、あの知能テストもどきでふるい分けして、約80名から30人を選抜するってわけ? 今の世の中、こんなことばかりでげんなりするぞ。  

Posted by 岩崎綾之 at 15:52Comments(0)職業訓練