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プロフィール
岩崎綾之
つくば市茎崎在住の社会人。普段の仕事は地元での工場勤務。請負社員やってます。副業としてノベルゲームの原稿書きのアルバイトもやっているけれど、小説形式のRPGというマイナーなジャンルなので知名度はイマイチ。仕事休みの日は映画を観に行ったりカラオケに行ったりすることが多かったけれど、2007年秋から地元の在日難民支援NPOの活動に関わるようになり、今ではそっちの会報の原稿を書いたりすることもあり。2008年10月よりどういうわけか劇団バリリー座に参加し、人手不足から役者を務める羽目に。それがこのブログを立ち上げたそもそものきっかけ。

2014年12月14日

不幸を絵に描いたようなお芝居 その2

はい、前回の記事に引き続き、今回も不幸を絵に描いたようなお芝居の話です。
しかも不幸レベルは前回の比じゃありません。だって、学校で同級生を刺し殺しちゃった女子中学生のお話なんですから。
まずは、これ見てください。劇団サイトに紹介されてますから。

http://www.jacrow.com/
http://jacrow.jugem.jp/?eid=731

フライヤー、ご覧になられましたか?
念のために言っておきますけど、包丁握りしめている血まみれセーラー服少女が主役じゃありません。
主役はコンビニ袋を片手にぶら下げた、元気なさそうなオヤジです。

フライヤーからして挑発的ですね。世の中に喧嘩売ってるっポイですね。自分、某所でこのフライヤーを手にしたばっかりに‥‥観に行っちゃいましたよ、この芝居。観たのはもう1週間以上も前になりますね。12月5日、バイトの帰りに東京・新宿で観てまいりました。

うわあああああああ~! なんだよこれぇ~!

不幸な芝居って言ったって、息抜きの場面とか笑える場面とかが適度に挟まっていれば、お気軽に観られるもんだけど、この芝居ときたら‥‥たとえて言うならチョコレートから砂糖とミルクを抜いて、苦いモノだけガツガツ食わせてくるような、キョーレツな芝居。
「何でこっちまで、こんな痛い思いして芝居を見なくちゃなんないんだよ~!!」
と言いたくなるような。
でも、オレ様、そういう芝居って結構観てるもんね~。某モリシンが某モナカ興業でやった「43」とか「旅程」とか。そういや今年、某・東京アンサンブルが某・ブレヒトの芝居小屋で上演した「無実」も、殺人と自殺の話だったし、痛いほど強烈だったな。なんでオレ、そういう芝居ばかり見たがる? オレってマゾ?

え~、芝居のタイトルになっているPRESSという言葉には、出版物とかマスコミとかいう意味以外にも、圧力という意味がありまして。殺人事件の舞台になった学校に、殺人犯の父親になってしまったオヤジの家庭に雑誌記者が押しかけてガシガシ問い詰めます。
「学校はいじめを把握していなかったんですか!?」
「学校の責任を認めるんですか!?」
「殺人事件の原因は家庭にあったんじゃないんでいか!?」
「あなたは父親の責任を果たしていたんです!?」
もうつるし上げです、糾弾です、リンチです、言葉ってほんとに暴力です。とにかくプレスはひたすら加害者を追い詰めます。その結果……。

結末書きたいけど、ネタバレになるから書きません。でも、超悲惨で不幸のどん底を突き抜けてさらなる闇に落ちていくような、そういうラストが待ってます。たぶん、劇団からDVDが発売されるだろうから、もしも興味がおありでしたらそのうち発売されるだろうDVDをご覧になってください。観ていたオレ様は頭が痛くなって気分がクラクラしてきました。え? それは芝居観る前に近くのサイゼリヤで飲んできたワインのせいだろうって? 飲んだくれて芝居なんか観ないで、もっと真剣に観ろって? なんかそんな圧力がかかりそうでコワいです。

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Posted by 岩崎綾之 at 19:37│Comments(0)演劇
 
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