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プロフィール
岩崎綾之
つくば市茎崎在住の社会人。普段の仕事は地元での工場勤務。請負社員やってます。副業としてノベルゲームの原稿書きのアルバイトもやっているけれど、小説形式のRPGというマイナーなジャンルなので知名度はイマイチ。仕事休みの日は映画を観に行ったりカラオケに行ったりすることが多かったけれど、2007年秋から地元の在日難民支援NPOの活動に関わるようになり、今ではそっちの会報の原稿を書いたりすることもあり。2008年10月よりどういうわけか劇団バリリー座に参加し、人手不足から役者を務める羽目に。それがこのブログを立ち上げたそもそものきっかけ。

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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2010年11月12日

『ドン・キホーテ』の公演を振り返って

 かなり時間が過ぎてしまったけれど、『ドン・キホーテ』の公演のことを書いておこう。公演の楽日から10日とちょっとしか過ぎてないけど、個人的には「あっという間に終わってしまった」という気分だ。長々と思い出にひたることもなく、打ち上げの翌日は半日寝込んで、夜になったらまた以前と同じように深夜のお仕事に出勤。いつもと同じような繰り返しの毎日が始まってしまうと、水戸芸術館の舞台に立った高揚感もゴチャゴチャした日常の中に紛れ込んで、あまり思い出すことも無くなってしまった。
 でも時間のある時には、少しずつ思い出しながら書いておこう。
 今の私の心境としては、これで一つまた一つの通過点を通り過ぎたという気持ちだ。
 これは水戸演劇学校の講師、長谷川さんが言っていたことだけれど、芝居を続けるということは長い旅の中で一里塚を一つまた一つと越えていくことに似ている。あるいは岩登りで、岩肌に楔(くさび)を一つまた一つと打ち込んでいくことに似ているという。私もその通りだと思う。
 水戸に通い続ける間、舞台が終わると寂しくなるという仲間の声をよく聞いたし、楽日の日は初日と中日の公演とはうってかわって寂寥感のようなものが漂っていた。が、私はその寂寥感を心地よくも感じていた。馴れてしまえばそれも悪くはない。
 そもそも私は寂しいという感傷的な気分に浸るのは得意じゃないし、たとえそうなりそうな時があったとしても、できるだけ感傷的にならないように努める。寂しいなんて思う暇があるなら、次の一里塚、次の楔をどこにするか、それを探すことに集中しろと。いつもそんな考えでいる。
 さて、次はどこを目指そうか? 次に越えるべき一里塚は? 次に楔を打ち込むべき場所は? さしあたって年末年始までは、演劇に関しては大きな山を越えることもなく、ゆったりしたペースで進むことになりそうだ。おっと、12月25日のクリスマスにはバリリー座と地元劇団の合同公演があったか。土浦の小さな会場を借りてやる公演だ。あと11月から12月にかけては土浦と水戸で、地元劇団の公演が色々と催されるので、しばらくは観劇であちこち飛び回ることになりそう。12月には劇団SCOTの公演が東京であので観に行きたいのだけれど、こっちは入場料が5千円と結構なお値段。お金、大丈夫かな?
 そう言えば、『ドン・キホーテ』に関わってきた2ヶ月の間に、一つの変わった出来事があった。私の住んでいるアパートの隣には空き家があり、長いこと放置されていた。空き家の敷地内にはプラタナスの大きな木が生えていて、夏場には虫に食われたりしたけれど、風が吹くと葉と葉が擦れあってサワサワと音を立てる。2階のベランダから眺めると、そこにあるのは寂れた景色だったけれど、私はずっとその景色に馴染んでいた。
 ところが公演も近づいた某日。突然に解体業者がやってきて、重機を使って空き家を取り壊してしまった。プラタナスの木も切られてしまい、公演の頃には更地になってしまった。今、ベランダから見えるのはほとんど草も生えていないのっぺりした更地と、その向こう側の人家、そしてさらに向こう側の森だ。見晴らしはよくなったが殺風景になってしまった景色。しかし、さほど遠くない場所に見える森は、午後になると柔らかな日差しが当たって、風光明媚とはいかないまでもそれなりに美しい。
 部屋から見える景色が変わったことも、人生の一つの節目かも?  

Posted by 岩崎綾之 at 20:35Comments(2)演劇

2010年11月12日

もうすぐ年の暮れ

 あれは一昨日、10月10日のことだ。
 夜勤明け、会社の帰りに送迎バスの窓から外を見ると、朝焼けで立ち並ぶビルが紅に染まっていた。いつもはうつらうつらしているのに、この日は妙に目が冴えていて。いつも眠気のカーテン越しに見ていた景色がとても新鮮に見えた。
 後ろの座席からは日本語じゃない会話が聞こえてくる。喋っているのは私と同じく仕事を終えたばかりの、年齢は30歳前後になる2人の女性だ。言葉の意味は分からないけど、楽しそうなその声を聞いて、私は在日外国人の労働者もいる仕事場で働いているということに、今さらながらに気付かされた。
 私の働く職場は有明にある。私が年末によく訪れる場所だ。紅に染まった高層ビルの群れ、どこか浮世離れ景色をした景色を見ながら、そういえばもうじき年の暮れがやってくるのだなと考えていた。
 ビルの合間からは富士山も見える。まだ秋のせいか、山頂を覆う雪はそんなに多くない。いつぞやの正月も、ビルの向こうに富士山を見たことがある。年月の移り変わりを感じさせる景色だ。

 思えば今年は失業と金欠に振り回され続けた年だったけれど、来年は‥‥もっと酷い年だったりして。来年の今頃は「去年はよかったな~」なんて愚痴ってるかもしれないけれど、そんなのは嫌だぞ。  

Posted by 岩崎綾之 at 20:34Comments(2)人生いろいろ