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プロフィール
岩崎綾之
つくば市茎崎在住の社会人。普段の仕事は地元での工場勤務。請負社員やってます。副業としてノベルゲームの原稿書きのアルバイトもやっているけれど、小説形式のRPGというマイナーなジャンルなので知名度はイマイチ。仕事休みの日は映画を観に行ったりカラオケに行ったりすることが多かったけれど、2007年秋から地元の在日難民支援NPOの活動に関わるようになり、今ではそっちの会報の原稿を書いたりすることもあり。2008年10月よりどういうわけか劇団バリリー座に参加し、人手不足から役者を務める羽目に。それがこのブログを立ち上げたそもそものきっかけ。

2011年01月03日

初参り

 今年の初詣、神社巡りで筑波山神社に行こうと決めていた。去年と一昨年は遠くの川崎大師までお参りに行ったのだが、この年末年始も不景気が続いているし、俺も長期失業の後の生活再建中で予算が乏しいし、川崎チッタデラとかでのカウントダウンと年明けイベントの大騒ぎに付き合うような気分でもないし。それで結局、今回は地元の神社にお参りして済まそうと決めた。地元といっても筑波山の麓までは自転車で片道2時間半、いやもっとかかるかな?
 そしてもう一社、筑波山の麓にある蚕影山神社にもお参りしようとも決めていた。こちらの神社それほど有名ではなさそうだけれど、筑波に伝わる金色姫伝説ゆかりの神社で養蚕の守り神。この伝説を知ってから、いつかお参りしようと思っていたのだ。
 でも正月で昼間は人が多そうだし、列に並んで延々と待たされるのは嫌なんで(一昨年の川崎大師で懲りた)、人の少なくなりそうな夕方狙い。で、昼間はカラオケとかで時間潰して、午後も遅くなってから自転車で筑波山を目指したら、予想外に時間がかかっちまった。しかも冬場は暗くなるのが早い。気がついたら夕暮れ時、自転車で走ってるうちに日が沈んで、どんどん暗くなっていく。
初参り
 こりゃまずいよ~、初参りのはずが真夜中の丑の刻(うしのこく)参りになっちまうよ~。え、知らない? 丑の刻参りってのは、丑の刻すなわち夜の午前1時から3時の時間に白装束で神社へ出かけて、ご神木に呪いの藁人形を五寸釘でガンガン打ちつけて、憎いヤツを呪い殺す日本の伝統行事‥‥でもないか。とかおバカなことを考えながら走ってるうちに、運良く道案内の案内図を見つけた。やったぞ、これで蚕影山神社まで道に迷わずに済むぞ。




初参り
 そういえば蚕影山神社の神様は蚕の守り神。蚕といえば怪獣モスラのモデルになった昆虫だ。モスラだって映画の中で糸吐いて繭作るし、そいえばマスコットの小美人の姉妹がモスラの歌とか歌ってたよな~。いつか蚕影山神社でモスラの歌を歌いながらコスプレの奉納舞を踊ってやろか? なんて相変わらずおバカなことを考えつつ、蚕影山神社に着いた時には日はすっかり暮れて、西の空に少しばかりの残光が残るのみ。その微かな光に照らされて、神社の入り口に立つ白地の看板が見える。『蚕影山神社 入口』と。

 参道は石段になっていて、外灯も何もついてないから真っ暗。なんかヤバそうな雰囲気だと思ったけど、折角ここまで来たのだしと思い、俺はその石段を昇り始めた。途中に小さな鳥居があって、注連縄に付けられた紙垂(しで)が頭に触れそうな程に低く垂れ下がっている。その鳥居をくぐるとまた石段が延々と。俺は日没後の微かな残光を頼りに石段を登り続けた。──正月でもなけりゃこんなことはやらんぞ──。そしてついにたどり着いた。神社の本殿の正面に。当然ながらここも真っ暗。
 賽銭箱に御賽銭を入れ、参拝して帰路につく。
 帰り道、慎重な足取りで石段を下りながら、「罰当たりモンはこういう時に石段から転げ落ちて大怪我するんだよな」とか考えた。が、別に途中で転ぶこともなく、無事に境内から出ることが出来た。

 蚕影山神社でお参りした後、筑波山神社へは登山道を通って行った。自転車は手頃な道端に停め、両側に民家の立ち並ぶ登山道を徒歩で歩き始める。道脇の立て札を見ると、『筑波山神社まで2km』。坂道はだんだん急になる。道行く人は俺以外にはおらず、ただ1人、地元の人とおぼしき女性とすれ違ったのみ。辺りの民家はなぜか明かりの灯っていない家が多い。夜が早いから早々に寝入ってしまったのか、それとも正月休みは他所に出かけているのか? 時計を見るとまだ午後の6時前だ。途中、坂道の上の方から車が走ってきたり。車を停めてある民家も多い。こんな20~30度の勾配がありそうな坂を、よく車で走れるなと感心する。
 やっと赤い大鳥居の場所までたどり着くと、筑波山神社はそこからすぐの場所だった。山地で土地が狭いせいか、御神橋の回りや神社の本殿に向かう石段の両脇にも、屋台がずらりと並んでいる。少し離れた場所には土産物屋がひしめいているから、全体的に雑多で窮屈な感じがした。ま、仕方ないか。しかし本殿への入り口近くにある御神橋、俺がまだ体の小さな小学生だった頃、学校の遠足で見た時には大きな橋だと思ったのに、大人になった今ではこじんまりした橋に見える。屋台や土産物屋の並ぶ場所だって、あの頃はもっと広々と感じたものだ。
初参り
 着いた時刻は午後6時半くらいだったろうか? それでもまだかなりの列が出来ていたが、そう待たされることもなく列は進んで行く。本殿の前の門には2人の武人の像が仁王像のように並んでいる。甲冑のデザインは平安・鎌倉時代あたりのもののようだが、中国の兵馬俑のような印象も受ける。後で像の由来を調べてみよう。

初参り
 俺のすぐ近くには若いカップルがいて、本殿に飾ってある大きな鈴を見て、「ドラエモンみたいだね」とか話している。そのうちに「神様に何をお願いしようか? 願い事は3つまでかな?」なんて話をし出した。
 願い事か。俺の場合、願いたいことは色々あるけどね。

 東海村原発がメルトダウンしませんように、とか。
 浜岡原発の真下で活断層がぶっちぎれませんように、とか。
 どっかのバカな企業が今は亡きJCOみたいに、バケツに核燃料ぶちこんでひっかき回して臨界越えさせて中性子線を大量放出させちゃうような、バカな核事故を起こしませんように、とか‥‥。

 書いていくとキリがないからやめる。いちいち願い事なんかしていたらキリがない。で、俺はいつも神社のお参りでそうしているように、願い事なんか一切せずに、二礼二拍一礼の挨拶だけして早々と退散した。その後で御神籤引いたら、なんと。

<<<<<大吉>>>>>

『冬の枯木に春が来て花さき黒雲晴れて月てり輝く如く次第に運開けて幸福加わり家業繁盛します』

 やったね!! こりゃあ春から縁起がいいわ!!
 あ、でも続いてこう書いてある。

『しかし安心して油断すると折角の幸が禍(わざわい)となります用心しなさい』

 こ、こわ~っ!!!! こりゃ来年の正月まで気が抜けんな~

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Posted by 岩崎綾之 at 20:54│Comments(2)年末年始
この記事へのコメント
道中の前半の写真が真っ暗で心配しましたが、現地では、ぽっかり暖かそうな明かりが灯る写真で、安心しました。ほんとに今年もお芝居をやりながらも生活基盤が整うといいですね。私も地道にこなしていきたいと思います。
Posted by 吹雪 at 2011年01月03日 23:55
だって前半の蚕影山神社はマイナーだし、地元民以外にはあまり知られていないみたいだし、バス道が通って観光客がどっさりやってくる筑波山神社と比べたら、ね。
Posted by 岩崎綾之/メイアちゃん岩崎綾之/メイアちゃん at 2011年01月06日 16:26
 
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