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プロフィール
岩崎綾之
つくば市茎崎在住の社会人。普段の仕事は地元での工場勤務。請負社員やってます。副業としてノベルゲームの原稿書きのアルバイトもやっているけれど、小説形式のRPGというマイナーなジャンルなので知名度はイマイチ。仕事休みの日は映画を観に行ったりカラオケに行ったりすることが多かったけれど、2007年秋から地元の在日難民支援NPOの活動に関わるようになり、今ではそっちの会報の原稿を書いたりすることもあり。2008年10月よりどういうわけか劇団バリリー座に参加し、人手不足から役者を務める羽目に。それがこのブログを立ち上げたそもそものきっかけ。

2011年03月21日

大地震が起きた

この文章は、ネットカフェの一室にこもって書いている。

3月11日、朝方にいつもの夜勤から帰宅し、午後やや遅くに目覚めた僕は、台所で家事をしながらこれからの外出予定のことを考えていた。

いきなり床が揺れだした。これまでにも地震は幾度か経験したことがあるが、この揺れはそれまでに経験したことのない激しさだ。危険を感じたので急いでドアを開けて外へ出た。

僕の部屋はアパートの2階。入り口すぐ近くの鉄製の手すりにつかまって、僕は周りの景色を見つめた。

周りの家がゆさゆさ揺れているのが一目で分かる。足元の揺れがあまりにも激しくて、「まるで遊園地のアトラクションみたいだ」と思った。不思議と恐怖感は感じなかったが、ただ自分の住む築ン十年は経っていそうなアパートが、激しい揺れで潰れないかどうかが心配だった。

しばらくして揺れは止み、台所に戻ってみると、棚の食器が落下してお気に入りの食器がいくつも砕けていた。重たい冷蔵庫は30センチほど動いてしまい、もともと散らかっていた自分の部屋はいっそう散らかってしまった。

やがて、同じアパートの住人が戻ってきた。しばらく前に越してきた、いい年したオヤジだ。
「すごかったな~、100円ショップにいたんだけど、揺れで棚の商品がみんな落っこちて、電気が通じなくなって追い出されちゃったよ」
「こっちも冷蔵庫が動いちゃいましたよ」
 隣に住むおばあさんも外に出てきたので、オヤジは声をかけた。
「おばさん、大丈夫か?」
「うちの仏壇が倒れちゃって、一人では起こせないよ」
 皆で笑いながらそんな会話を交わした後、オヤジはドアを開けてびっくり。
「うわ、こりゃひどいな」
「うちだって、そんなもんですよ」
 オヤジとの会話を終えて僕は部屋へ戻る。やがて電気が回復し、先の地震のニュースをやっていないかと思ってテレビをつけた。

 流れてきたのは信じられない映像だった。

 町が濁流に飲み込まれ、船が町の中を流れていく。
 幌のついた桟橋が押し流され、建物に衝突する。
 車が次々と何十台も連なって流されていく。
 黒い水とそれに押し流される建物の残骸が大地を覆い、田畑を飲み込んでいく。

 この時になって僕は、ようやくこの震災の深刻さを知った。

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Posted by 岩崎綾之 at 13:01│Comments(1)東日本巨大地震
この記事へのコメント
バリリー座のお芝居が中止になり、残念です。

私は、地震の時、パート先のショッピングセンターにいて、すぐに貴重品を持ち、表に出、大きな木の根本に捕まっていました。
アパートの皆さんと親しいのですね。
とりあえず、無事でよかったですね。
Posted by 吹雪 at 2011年03月21日 23:24
 
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