2009年10月25日
《転載9/9》舞台の神様
お世話になった長谷川講師から、『舞台の神様』という言葉を聞いたことがある。何でも芝居が成功するか失敗するかを司る存在のようで、今日の芝居が上手くいったから明日も上手くいくだろうと気を抜いていると、舞台の神様から痛いしっぺ返しをくらうそうだ。いつもならすらすら口を出てくるはずのセリフに詰まってしまったりとか、思わぬトラブルに見舞われるらしい。
水戸から帰ってきて、何気なく立ち寄った本屋で買った村上龍の文庫本『ハバナ★モード』に、これとよく似た話が書いてあった。小説を書く時、これは書きやすいとかこれは簡単だとか思った途端、小説の神に一喝されて悪戦苦闘するという話だ。同じような存在はサッカーにもいて、手抜きをするサッカー選手はサッカーの神から見放されるという。
小説の神について、村上龍はこんな捉え方をしている。
『もちろんわたしが本当にサッカーの神や小説の神が実在すると思ってるわけではない。バリバリの無心論者ではないが、神に依存するのは好きではない。自分が関わる仕事にどれだけのリスペクトを持ち、どれだけのエネルギーを注ぐか、ということを客観的に判断する架空の恐ろしい存在として神という名称を使うだけだ。』
しかし約半年間、演劇学校に付き合って最後には3日間の公演まで果たしてしまった私からすると、「舞台の神様は存在する」。
いや、存在するとはいっても、これは人間の脳が「あたかも存在している」かのように知覚するだけの話かもしれない。あたかも本来は架空の存在である演劇を、実際に起きた出来事のように知覚するがごとく。一種のヴァーチャル・リアリティだ。
だけど振り返ってみると試練の連続だった演劇学校、水戸芸術館に通いはじめたらいきなり勤め先を雇い止めされ、電車賃が足りなくなってつくばと水戸の中間地点の石岡・羽鳥まで自転車で通っていたら自転車がぶっ壊れ、ついに水戸駅のマックの中やマックの外で一夜を明かす羽目になったり。しかも与えられた役、さまよえる日本人観光客という、まるで性格が分からないキャラだしセリフも少ないし、どう演じればいいんだ? 普通だったらやめてるぞと思いながらもがむしゃらに進み続け、そうして迎えた楽日には何だか風邪引いたっぽくて体がふらふら。しかし声だけは無事に出せて、しかもそれまでよりずっと声が出るようになっていた。お客も予想以上に入って舞台は成功のうちに幕を閉じた。後から考えてみると、やっぱり舞台の神様とでも言うべき存在がいて、こっちが本気を出したから向こうからも助けの手を差し伸べて引っ張ってくれたみたいな。そういう気がするんだよな。
それにしても。つくばに帰ってきて体温計で体温測ったら36度7分。こりゃ楽日の6日は37度越してたんじゃないかな? 今、熱は平熱に落ち着いてるけど、なぜかしつこく咳が続いてる。どういうわけ?
水戸から帰ってきて、何気なく立ち寄った本屋で買った村上龍の文庫本『ハバナ★モード』に、これとよく似た話が書いてあった。小説を書く時、これは書きやすいとかこれは簡単だとか思った途端、小説の神に一喝されて悪戦苦闘するという話だ。同じような存在はサッカーにもいて、手抜きをするサッカー選手はサッカーの神から見放されるという。
小説の神について、村上龍はこんな捉え方をしている。
『もちろんわたしが本当にサッカーの神や小説の神が実在すると思ってるわけではない。バリバリの無心論者ではないが、神に依存するのは好きではない。自分が関わる仕事にどれだけのリスペクトを持ち、どれだけのエネルギーを注ぐか、ということを客観的に判断する架空の恐ろしい存在として神という名称を使うだけだ。』
しかし約半年間、演劇学校に付き合って最後には3日間の公演まで果たしてしまった私からすると、「舞台の神様は存在する」。
いや、存在するとはいっても、これは人間の脳が「あたかも存在している」かのように知覚するだけの話かもしれない。あたかも本来は架空の存在である演劇を、実際に起きた出来事のように知覚するがごとく。一種のヴァーチャル・リアリティだ。
だけど振り返ってみると試練の連続だった演劇学校、水戸芸術館に通いはじめたらいきなり勤め先を雇い止めされ、電車賃が足りなくなってつくばと水戸の中間地点の石岡・羽鳥まで自転車で通っていたら自転車がぶっ壊れ、ついに水戸駅のマックの中やマックの外で一夜を明かす羽目になったり。しかも与えられた役、さまよえる日本人観光客という、まるで性格が分からないキャラだしセリフも少ないし、どう演じればいいんだ? 普通だったらやめてるぞと思いながらもがむしゃらに進み続け、そうして迎えた楽日には何だか風邪引いたっぽくて体がふらふら。しかし声だけは無事に出せて、しかもそれまでよりずっと声が出るようになっていた。お客も予想以上に入って舞台は成功のうちに幕を閉じた。後から考えてみると、やっぱり舞台の神様とでも言うべき存在がいて、こっちが本気を出したから向こうからも助けの手を差し伸べて引っ張ってくれたみたいな。そういう気がするんだよな。
それにしても。つくばに帰ってきて体温計で体温測ったら36度7分。こりゃ楽日の6日は37度越してたんじゃないかな? 今、熱は平熱に落ち着いてるけど、なぜかしつこく咳が続いてる。どういうわけ?
オーディション受けました
え!? バリリー座の夏公演、知ってたんですか?
余命1ヶ月だったのが3ヶ月に延びた
とうに人生終わったこの俺だがせめて死ぬ前にもうひと芝居
《転載9/9》のりたんの歌をみんなで歌お~♪
《転載9/9》芝居をタダ見してるのは誰ですか?
え!? バリリー座の夏公演、知ってたんですか?
余命1ヶ月だったのが3ヶ月に延びた
とうに人生終わったこの俺だがせめて死ぬ前にもうひと芝居
《転載9/9》のりたんの歌をみんなで歌お~♪
《転載9/9》芝居をタダ見してるのは誰ですか?
Posted by 岩崎綾之 at 13:07│Comments(0)
│水戸市民演劇学校