QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人
プロフィール
岩崎綾之
つくば市茎崎在住の社会人。普段の仕事は地元での工場勤務。請負社員やってます。副業としてノベルゲームの原稿書きのアルバイトもやっているけれど、小説形式のRPGというマイナーなジャンルなので知名度はイマイチ。仕事休みの日は映画を観に行ったりカラオケに行ったりすることが多かったけれど、2007年秋から地元の在日難民支援NPOの活動に関わるようになり、今ではそっちの会報の原稿を書いたりすることもあり。2008年10月よりどういうわけか劇団バリリー座に参加し、人手不足から役者を務める羽目に。それがこのブログを立ち上げたそもそものきっかけ。

2009年10月25日

《転載8/19》観劇・『クロノス』観てきた

 8月14日、第42回水戸市芸術祭・演劇フェスティバル初日。
 茨城大学演劇研究会による『クロノス』を観劇。

【あらすじ】
 物質を過去に送り出すことができる機械、クロノス・ジョウンター。
 吹原は研究員として、この機械の開発に携わっている。
 ある日、研究所の近くで火災が発生。死亡者の中には、吹原が密かに思いを寄せていた来美子の名前があった。

【感想】
 SFじゃよくありがちなタイムワープ物。この設定見た時、私は以前に見た映画『バタフライ・エフェクト』を思い出した。恋人に待ち受ける悲惨な未来を変えようと、主人公が何度も過去にタイムワープするのだが、そのたびに未来が悪い方向へ進んでしまい、自分の人生もどんどんボロクソになっていく。映画のラストはハッピーエンドと言うにはほろ苦い結末で、「自分が大きな犠牲を払わなければ未来は変えられないのだ」と納得した。この『クロノス』のラストについても同じことがいえる。
 で、『クロノス』について一つ言っておきたいけど、
「これって、思いっきりギャグにしてもよかったんじゃないの?」
  主人公の吹原くんが一生懸命すぎる。いや一生懸命なのはいいんだけど、一生懸命すぎるとかえって笑えてくる。
「ここまでやるあんたって、バカ?」
 恋は人を盲目にしてしまうんだよ。思い出してみるとコミカルなシーンがたくさんあったし、幾度かは観客席から笑いが聞こえてたけど、全体を通して皆さんじ~っと息を呑んで舞台に釘付けって感じで、真面目に見てた印象があるな。ここで笑ってもいいんじゃない? ってシーンで笑い声が聞こえない時も結構あったし。
 キャラクターについて言えば、主人公よりもむしろ彼を取り巻く人間の方に興味が湧いた。何度も過去へワープしてその度に失敗する主人公。最初は「バカなことやめろ!」と反対していた周りの人たちも、長い時が経つにつれてやがて彼に共感して、助けの手を差し伸べるようになる。タイムワープを続けてばっかりの主人公と、普通に人生送っている人達の間で、生きている時間のギャップが大きくなっていくんだけれど、主人公が若者の一途さで同じ失敗を何度も繰り返している間に、周りの人間が老成して達観しちゃったようになっていくのが、面白いと思った。
 ラスト、主人公はタイムワープによるとんでもないペナルティーを背負いながらも、とりあえずハッピーエンドと呼べる結末を迎えるのだけど、欲を言えば私はその後を知りたい。主人公のその後の人生、どうなっちゃったの? どこで何して生きてるの?

同じカテゴリー(演劇)の記事画像
大雪の日に池袋に来ました
怪しい芝居が来ますたですよ~観劇『蛇姫様』
百景社の『赤ずきん』観てきました
《転載10/17》観劇・キミトジャグジー公演『シャングリラ』
《転載10/16》チケットのおまけ
同じカテゴリー(演劇)の記事
 恋のやまひ (2015-03-03 17:25)
 『十二夜』 in 水戸 公演終了 (2015-02-22 14:45)
 言い訳 (2014-12-30 15:48)
 気分はダイ・ハード!? (2014-12-15 19:44)
 不幸を絵に描いたようなお芝居 その2 (2014-12-14 19:37)
 不幸を絵に描いたようなお芝居 その1 (2014-12-06 11:03)
Posted by 岩崎綾之 at 12:19│Comments(0)演劇
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。