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プロフィール
岩崎綾之
つくば市茎崎在住の社会人。普段の仕事は地元での工場勤務。請負社員やってます。副業としてノベルゲームの原稿書きのアルバイトもやっているけれど、小説形式のRPGというマイナーなジャンルなので知名度はイマイチ。仕事休みの日は映画を観に行ったりカラオケに行ったりすることが多かったけれど、2007年秋から地元の在日難民支援NPOの活動に関わるようになり、今ではそっちの会報の原稿を書いたりすることもあり。2008年10月よりどういうわけか劇団バリリー座に参加し、人手不足から役者を務める羽目に。それがこのブログを立ち上げたそもそものきっかけ。

2009年10月25日

《転載9/1》忘れないうちにメモっておく

セリフを喋ることが演技ではない。呼吸をすることが演技だ。
呼吸が決まり、フォーカス(意識の集中する対象)が決まり、体(姿勢)が決まる。言葉が出てくるのはその後だ。

モブ(群集)シーンの怖さ。1~2人の演技、4~5人での演技ならば、自分がどうそこに居るべきかを理解しやすく、緊張が保てる。しかし10人、20人の大人数が一斉に舞台の上に立つと、集団の中にいることで安心感が生まれ、ただそこに立っていればいいという気持ちに流れやすい。そういう気持ちは伝染しやすいから一斉に緊張感が失われ、芝居が腐ることになる。
「あれだけの時間、舞台に立っていたのなら、腹筋が痛くなっていなければおかしい。体が筋肉痛になっていなければおかしい」
 ということを、自分は若い頃に先輩から言われた。ただ舞台に立っていればいいのではない。舞台に立ち、なおかつ周りの役者との関係を作り上げていかなければならない。セリフの有る無しに関わらず、その場を支配する空気というものを表現しなければならないから、モブシーンは大変だ。

言葉で喋るより先に、まず体で喋れ。

過去の演技をただなぞればいいという気持ち、仲間同士で馴れ合う気持ち、そういうものはすぐ周囲に伝染し、すぐに芝居を腐らせる。芝居をやるはずが、「芝居のようなもの」「芝居に似ている芝居もどき」をやる羽目になる。そういう芝居もどきをやるくらいなら、舞台に立つ必要はない。

昨日の稽古と比べて、今日の稽古はどうだったか? 昨日の演技と比べて、今日の演技はどうだったか? どこで成功してどこで失敗したか? どれだけ新しいものを見つけられたか? そういう判断のできるベースをもって、舞台に立つべし。ただ漫然と稽古に臨み、ただ漫然と舞台に立つべきではない。ただ漫然と、同じことを繰り返してはいけない。

何も24時間、絶え間なく努力しようとすることはない。それは疲れるし、それが出来るなら自分は役者ではなく宗教家になっている。ただし数時間の限られた稽古、限られた舞台の中では常に新鮮であろう、常に何かを観客の心に残そうと頑張る。そういう人間が演劇をやればいい。何か他の分野でそれが出来るなら、そちらに進めばいい。

役者それぞれは楔(楔)になるべきだ。楔という言葉をマイルストーン、メルクマール、一里塚という言葉に置き換えてもいい。スピード、テンション(緊張度)、強度、この3つが大事だ。芝居の流れの中で自分はどのようなスピードで、どのようなテンションで、どのような強度で演技をすべきなのか? そのことを常に問い詰め、日々、楔を打ち込んでいく。演技とはそういうものだ。

芝居は生き物だ。だから気を抜けばすぐに腐る。今日の演技が良かったからといって、明日の演技も良いとは限らない。それはどんなベテランの役者でも同じだ。だから日々、何か新しいものを見つけて掴み取ろうという、常に新鮮であろうとする気持ちを持って、舞台に臨め。

 ~水戸市民演劇学校、長谷川講師の言葉のメモ書き

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Posted by 岩崎綾之 at 12:38│Comments(0)水戸市民演劇学校
 
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