2009年10月25日
《転載9/1》水戸から帰れません
え~その~、失業しちゃったとか人生に色々あって。
8月30日、演劇学校での授業が終わった後の所持金がついに100円を割り込む。
当然、家に帰るための電車賃は払えないし、ネットカフェに泊まることはおろか、マクドナルドで100円のバーガーとかシェイクとか買って一服することもできやしない。
それで、その夜は水戸駅で一夜を過ごした。
31日になれば、雇い止めされちゃった会社の最後の給料が銀行に振り込まれる。だが、コンビニのATMから引き出しできる朝7時までの時間がおっそろしく長い。
おまけに30日の夜は、まだ8月の末だというのに、台風の影響か何かですごく冷え込んだ。今は秋かと思わせるほどの肌寒さだ。あろうことに俺は、長袖の上着を水戸芸術館に置いてきてしまった。だから上半身、半そでのTシャツ1枚で、冷え込んだ夜を過ごす羽目になった。しかも外は小雨。濡れたベンチに寝っ転がれば、間違いなく体温を奪われて体を壊す。本番の公演まで残り1週間を切っているというのに。
とりあえずJRの改札口の手前、屋根のある場所に避難したが、ここは外ほどではないが風が吹き込む。相変わらず寒い。そんな中で、時間つぶしにと持参してきた文庫本、村上龍の「イン・ザ・ミソスープ」を読み始める。
小説の舞台は風俗産業華やかなりし頃の新宿。物語は女子高生のバラバラ殺人事件から始まる。主人公はガイジン相手の風俗案内で生計を立てる青年。その主人公にフランクという名の、得体の知れないガイジンがストーカーのごとく付きまといはじめる。アパートのドアを開けて外に出ると、ドアの外側のノブに得体の知れないものが張り付いていたり。‥‥これは人間から切り取られた皮膚の一部か?
読んでいくうちにコワくなって、読むのをやめた。
いや、小説の中身にコワくなったのではなく、人気のない夜の冷え冷えとした空間で1人、こんな小説を読み続けている自分に怖くなったのだ。
体を温めるため、でも激しく動けば体力消耗するから、省エネモードでぶらぶら歩き回り、手近なコンビニに入って本を立ち読みしたり。その後、改札口の前に戻ってきたが、他にやることがないので再び気の滅入る小説を読み始める。そのうち読むのに夢中になり‥‥。
気がついたら体がすっかり冷え切っていた。
これはヤバいぞ~!!
なんか、雪山で遭難してさ迷う遭難者のような気分になってきた。
朝の6時半くらいからはコンビニの中で過ごす。スタンドに並ぶ新聞の見出しから、選挙で民主党が300議席を獲得したことを知った。
そうか、30日は選挙の日だったよな。
どこか別の世界の出来事であるかのように、思い出す。
ようやく朝7時という時刻が到来。ATMから金を引き出すと、近くのマックへ急ぎ、ホットドッグとドリンクを注文して2階席へ。そのまま俺は仮眠を取り‥‥。
‥‥うたた寝から覚めたら、外は大雨だった。
大風が吹いて、ガラス窓越しに見える雨の筋が斜めに流れて、時々、強風に飛ばされて、もわーっと霧が湧いたように真っ白に広がる。
台風だ。もうすぐ来ちゃうんだ。
うわぁ、なんつーダイ・ハードなお目覚めなんだ~!!
その後、マックからネットカフェに場所を移し、mixiにアクセスして日記をつけ始めた。
9月1日朝現在、俺はまだ水戸にいる。
台風が上陸するというニュースを聞いて水戸に泊まることに決めたからだ。それでまだ水戸からは帰れないでいる。
そういえば今も、体が火照っているような感じがずっと続いてるな。
疲れのせいか? 変なウイルスに感染しなければいいが‥‥。
8月30日、演劇学校での授業が終わった後の所持金がついに100円を割り込む。
当然、家に帰るための電車賃は払えないし、ネットカフェに泊まることはおろか、マクドナルドで100円のバーガーとかシェイクとか買って一服することもできやしない。
それで、その夜は水戸駅で一夜を過ごした。
31日になれば、雇い止めされちゃった会社の最後の給料が銀行に振り込まれる。だが、コンビニのATMから引き出しできる朝7時までの時間がおっそろしく長い。
おまけに30日の夜は、まだ8月の末だというのに、台風の影響か何かですごく冷え込んだ。今は秋かと思わせるほどの肌寒さだ。あろうことに俺は、長袖の上着を水戸芸術館に置いてきてしまった。だから上半身、半そでのTシャツ1枚で、冷え込んだ夜を過ごす羽目になった。しかも外は小雨。濡れたベンチに寝っ転がれば、間違いなく体温を奪われて体を壊す。本番の公演まで残り1週間を切っているというのに。
とりあえずJRの改札口の手前、屋根のある場所に避難したが、ここは外ほどではないが風が吹き込む。相変わらず寒い。そんな中で、時間つぶしにと持参してきた文庫本、村上龍の「イン・ザ・ミソスープ」を読み始める。
小説の舞台は風俗産業華やかなりし頃の新宿。物語は女子高生のバラバラ殺人事件から始まる。主人公はガイジン相手の風俗案内で生計を立てる青年。その主人公にフランクという名の、得体の知れないガイジンがストーカーのごとく付きまといはじめる。アパートのドアを開けて外に出ると、ドアの外側のノブに得体の知れないものが張り付いていたり。‥‥これは人間から切り取られた皮膚の一部か?
読んでいくうちにコワくなって、読むのをやめた。
いや、小説の中身にコワくなったのではなく、人気のない夜の冷え冷えとした空間で1人、こんな小説を読み続けている自分に怖くなったのだ。
体を温めるため、でも激しく動けば体力消耗するから、省エネモードでぶらぶら歩き回り、手近なコンビニに入って本を立ち読みしたり。その後、改札口の前に戻ってきたが、他にやることがないので再び気の滅入る小説を読み始める。そのうち読むのに夢中になり‥‥。
気がついたら体がすっかり冷え切っていた。
これはヤバいぞ~!!
なんか、雪山で遭難してさ迷う遭難者のような気分になってきた。
朝の6時半くらいからはコンビニの中で過ごす。スタンドに並ぶ新聞の見出しから、選挙で民主党が300議席を獲得したことを知った。
そうか、30日は選挙の日だったよな。
どこか別の世界の出来事であるかのように、思い出す。
ようやく朝7時という時刻が到来。ATMから金を引き出すと、近くのマックへ急ぎ、ホットドッグとドリンクを注文して2階席へ。そのまま俺は仮眠を取り‥‥。
‥‥うたた寝から覚めたら、外は大雨だった。
大風が吹いて、ガラス窓越しに見える雨の筋が斜めに流れて、時々、強風に飛ばされて、もわーっと霧が湧いたように真っ白に広がる。
台風だ。もうすぐ来ちゃうんだ。
うわぁ、なんつーダイ・ハードなお目覚めなんだ~!!
その後、マックからネットカフェに場所を移し、mixiにアクセスして日記をつけ始めた。
9月1日朝現在、俺はまだ水戸にいる。
台風が上陸するというニュースを聞いて水戸に泊まることに決めたからだ。それでまだ水戸からは帰れないでいる。
そういえば今も、体が火照っているような感じがずっと続いてるな。
疲れのせいか? 変なウイルスに感染しなければいいが‥‥。
オーディション受けました
え!? バリリー座の夏公演、知ってたんですか?
余命1ヶ月だったのが3ヶ月に延びた
とうに人生終わったこの俺だがせめて死ぬ前にもうひと芝居
《転載9/9》のりたんの歌をみんなで歌お~♪
《転載9/9》舞台の神様
え!? バリリー座の夏公演、知ってたんですか?
余命1ヶ月だったのが3ヶ月に延びた
とうに人生終わったこの俺だがせめて死ぬ前にもうひと芝居
《転載9/9》のりたんの歌をみんなで歌お~♪
《転載9/9》舞台の神様
Posted by 岩崎綾之 at 12:39│Comments(0)
│水戸市民演劇学校