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プロフィール
岩崎綾之
つくば市茎崎在住の社会人。普段の仕事は地元での工場勤務。請負社員やってます。副業としてノベルゲームの原稿書きのアルバイトもやっているけれど、小説形式のRPGというマイナーなジャンルなので知名度はイマイチ。仕事休みの日は映画を観に行ったりカラオケに行ったりすることが多かったけれど、2007年秋から地元の在日難民支援NPOの活動に関わるようになり、今ではそっちの会報の原稿を書いたりすることもあり。2008年10月よりどういうわけか劇団バリリー座に参加し、人手不足から役者を務める羽目に。それがこのブログを立ち上げたそもそものきっかけ。

2009年10月25日

《転載10/6》観劇『天守物語』

去る10月3日に水戸芸術館まで観に行った『天守物語』について。白鷺城の天守閣に勝手に住み着いちゃった妖怪達と、その天守閣へ足を踏み入れてしまった人間のお話。

劇の詳しい内容についてはこちらをどうぞ。
http://www.arttowermito.or.jp/play/modules/tinyd0/index.php?id=22

劇のチラシ画像はこちらをどうぞ。
http://www.arttowermito.or.jp/play/uploads/img9b0699db9d5722747c80f.jpg

私が入手したチケットは安く手に入るB席で、席は劇場3階の最前列。この席がすごい。だってすぐ目の前にある手すりの高さ、私の太ももの付け根くらいの高さしかないんだもん。座席に降りる階段のすぐ正面が、もう何もない空間。うっかり転んでつんのめったら、そのまま3階下までまっ逆さまじゃないか。かつて演劇学校にいた時、「3階席から人がばらばら降ってくるくらいに舞台を盛り上げよう」なんて、過激な発言かましてくれたお方がいたけど、あれじゃ本当にばらばらと人が振ってきかねないよ。怖ぁ~っ! 正面の手すりが低い分、舞台はよく見えるんだけどさ~。

で、3階席に座って舞台を見ると、チラシにも載ってるあの獅子頭にスポットライトが当たって、そこだけ暗い中にぼおっと明るく照らし出されてるじゃない。その両側には虹を思わせる幕──五色幕って言うそうだけど──がカーブを描いて、獅子頭を両側から挟むように垂れ下がっている。あ、これいい感じっ、雰囲気出てるなって思った。照明が明るくてざわついている客席側とは対照的に、照明落として暗くしてある舞台は、まさに異界って感じ。3階席からの眺めだと、異界と現実界が接しているその場所を見下ろしているような雰囲気になるんだよね。

でも劇が始まると、舞台がすごく明るくなっちゃってね。妖怪変化を扱っているのに、なぜか妖気が弱々しいな~と思って、後でよく考えたら舞台が明るすぎるからか。明るい分、3階席からは主演女優・松坂慶子の胸の谷間がよ~く見えちゃうし‥‥って、そんなとこばっかり見てどーする!? 胸の谷間はさておき、照明明るいから衣装の色は映える。上からの目線だと、艶やかな着物姿で舞台をくるくる動き回る様、特に富姫と亀姫は着物の裾を長く引いているんで、あの動きはとても新鮮に映った。でも色鮮やかで綺麗な分、幽玄さが失われてしまったというか、現実とも幻ともつかない幻想性が弱まってしまったようにも思えるね。

劇が終わった後のトークショーで松坂慶子が話していたけれど、子供連れで観に来た家族みんなが楽しめるような、そういう劇を目指していたそうだ。確かに安心感はあるし、クライマックスの踊りは華やかで楽しかったけれど、妖怪変化には不可欠というべき“怖さ”“おどろおどろしさ”の要素が足りないな。いや松坂慶子が妖気みたいな色気をムンムンに漂わせてくれちゃっても困るけど‥‥何の話だ?

余談だけど、劇が終わって帰る時、近くの人が話している声が聞こえた。
「3階席からだと松坂慶子の胸の谷間がさ~」
な~んだ、みんなにも見えてたんだ。

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Posted by 岩崎綾之 at 16:04│Comments(0)演劇
 
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